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2014_02
14
(Fri)10:00
第三弾です。

前回お伝えしたように、スムーズに話をする、結論を先に伝えて端的に短く話すには
事前に以下の2点ができていることが重要です。

①自分の話の中で伝えたいことを整理する
②話の内容に優先順位を付ける(必ず話す、時間が余ったら話す、話さなくて良い、など)


例えば、私の大学時代のエピソードを自己PRに利用するとしましょう。
私は大学の時にサークルの総務やら会計やらをやっていました。

合宿ともなれば、参加人数の確認から始まり、宿探し、交通手段の手配、価格交渉、
参加費回収、支払、と雑務に追われるわけです。

また、学園祭では、模擬店を出すために説明会の参加から始まり、店の内容を決める会議、
届出、看板作成、材料の価格を調べて原価計算、売上目標と販売個数の決定、
材料仕入、当番のローテーション作成、当日の運営とこれまた雑務は山ほどありました。

こんな大学生活を送っていたわけですが、
これで自己PRを作るとすると伝えたいことは何でしょうか?

もちろん人によって違いますが、当時の私は
「細かく泥臭い仕事ができる、裏方仕事も厭わない」とか
「ミス無く仕事をするための工夫ができる」とか
そんな話をしていたような気がします。

この例でいくと、自分の話の中で伝えたい内容としては、
「細かく泥臭い仕事ができる、裏方仕事も厭わない」
「ミス無く仕事をするための工夫ができる」
の二つになります。

伝えたい内容がまとまったら次は話に肉付けをして
どうやったら相手に伝わりやすいかを考え、更に話に優先順位を付けていきます。

例えば、「細かく泥臭い仕事ができる、裏方仕事も厭わない」という部分については、
『皆が楽しめるように裏では万全の準備をしていた。途中参加、途中帰宅などの人についても対応できるよう途中日程での参加、帰宅について個別の参加費を先に算出したり、宿での飲み会では思い切り騒げるよう宿の人と相談して他のお客さんのいないフロアにしてもらったりしていた。』
というエピソードで肉付けをして纏めます。

更に、合宿の準備の話は必ず盛り込む、3分の自己PRなど時間がある場合には
学園祭の話も盛り込む、など予め整理して優先順位をつけ準備しておくのです。

準備をしていないから上手く話せなくなるのであって、
予め心の準備ができていて聞かれることもわかっていれば上手く話すことができると思います。
ただし、一言一句丸暗記してしまうと今度は記憶が飛んだ時に何も話せなくなります。
あくまで要点だけを準備しておいて自分の言葉で毎回話す方が良いです。


ちなみに、余談ですが、「細かく泥臭い仕事ができる、裏方仕事も厭わない」なんてアピールは
今から思えばまさに営業マン向きでしたね。
営業の仕事とは事前準備でほぼ全て決まります。
そして事前準備とは報われるかどうかもわからない泥臭い仕事なのです。。。
でも、受注した時はその分とても嬉しいですよ!

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2014_02
13
(Thu)10:00
今日は先日の続きです。

緊張はしないけど上手く話せない、というタイプの人もいると思います。

言葉に詰まる、間が空いてしまう、ダラダラと長く話す、など人によって色々あると思いますが、
結果として『上手く相手に伝わらない』という点が共通していると思います。

これは、相手に伝えたいことが自分でも整理できていない、
自分の話の中で何が重要なのか優先順位が付けられてないことが原因だと思います。

毎年、新入社員が入ってきて悩むのもこの辺りのようで、
「言いたいことを纏めてから来い!」と上司に怒られて
「上手く話せないんですが…」と相談されたりすることがあります。

恐らく、社会に出てから最も必要な能力の一つにこの『要約力』があると思います。
社会人になって1年もすると自然とできるようになるのですが、
学生の間に身につけてしまうと面接も攻略しやすくなるのではないでしょうか。

良く言われることですが、学生さんの話には
前置きが来て、状況説明が来て、最後に結論が来ることが多いです。
『起承転結』という日本語の構成としては、確かにこれが正しいと思います。

ただ、忙しいビジネスの場においては『起承転結』全て聞くのは時間がかかるため、
『話をする目的』と『結論』を先に伝えるのが一般的です。

これから何の話をするのか、「報告」なのか「連絡」なのか「相談」なのか、を伝えて
事前に話の相手に「どこを重視して話を聞けば良いのか」という準備をさせるのです。

相談なのであれば、問題点がどこかを意識して今後どうすべきなのかを考えながら聞く必要がありますし、
単なる連絡や報告なのであれば最初の結論だけ聞けば十分です。

役職や年齢が上になればなるほど忙しく、時間を貰うのも大変です。
例えば、企業の部長や役員は「10分しか時間が取れない」なんてことも普通です。
新入社員の10分と役職者の10分は価値が全く違うのです。

面接でも選考が進めばいずれそういう意識を持った役職者が出てきますので、
要点を纏める『要約力』はとても重要になります。

そんな要約力を鍛える為の手法として『エレベーターテスト』というものがあります。
元々はシリコンバレーの起業家が忙しい投資家に出資を求める際に、エレベーターの中で
偶然を装って出くわし、エレベーターが目的階に着くまでに自分のアイデアを効果的に説明して
投資家の気を引き出資してもらう、そんなエピソードが由来です。

ネット上にも色々と事例があるので、興味のある方は調べてみると良いと思いますが、
要は、30秒程度の時間で結論を先に伝えて相手の興味を引くワードを紡ぐ、というものです。

この「相手の興味を引くワードを紡ぐ」というところはレベルが高いので、
まず最初は『結論を先に伝えて相手に心構えをさせる』ということを意識するとよいと思います。

そして、結論を先に伝えるには、

①自分の話の中で伝えたいことを整理する
②話の内容に優先順位を付ける(必ず話す、時間が余ったら話す、話さなくて良い、など)

ということが事前にできている必要があります。

次回は、この①②についてもう少し詳しく説明したいと思います。

2014_02
12
(Wed)10:00
「話すのが苦手」という方も多いと思います。

まずは話すのが苦手、の原因を分類してみましょう。

ちなみに私、社会人になってから10年近く経ちますが、
未だに話すのは苦手です。。。
それでも営業マンとして成り立っていますので、安心してください。

もう少し具体的な話をすると、『話すのが苦手』という人の中には、

『緊張して上手く話せない人』と『緊張はしないんだけど上手く話せない人』
という二種類があるのかなぁ、と思います。

今回は緊張して上手く話せない、という人への回答です。

私はもともと昔から赤面症で人前で話すのがとても苦手でした。
その苦手意識がさらに緊張を招いて真冬でもスーツを着ていると
顔から汗が噴き出し、さらに緊張を増幅するという悪循環です。

それでも社会人(しかも営業)になると、大勢の前でのプレゼンや
目上の方と話す機会がとても増えます。

緊張を抑える一番の方法は『場数を踏んで慣れる』しかないのですが、
恐らく緊張する理由は大きく下記の2つだと思います。

①何を聞かれるか、何が起きるかわからないから緊張する。
②大勢の人に見られている、自分がどう見られているかと思うと緊張する。

①については、時間を取ってどんなことを聞かれるかを想定してから挑むことが
重要です。
例えば、自分の自己PRに対してどんな質問が来そうか、その質問に何と答えるか
予め想定して想定問答集を作成してみると良いでしょう。

「予めあらゆる事態を想定して準備する力」は社会人になっても必要なスキルです。
企業が記者会見をしたり発表会や説明会を開いたりしますが、
ああいう失敗できない場では必ずあらゆる事態や質問を想定した
問答集や対応方法集を作成します。

あとは各自のタイプによりますが、
周到に準備をしてその台本通りに対応する方が緊張しない人と
最悪の事態の対応方法だけを考えておき、あとは箇条書き程度の準備で対応する方が緊張しない人
のどちらかに別れると思います。

私は後者で、緻密な台本を用意してしまうと想定を外れた時や忘れてしまった時に
更に緊張することになるので、どんな話をするか、という箇条書き程度の準備だけで
挑むようにしています。

②については、ずばり人見知りかどうか性格の問題です。
私が一番苦手だった部分だったのですが、私の上司のアドバイスで
かなり緊張しなくなりました。

それは、「お前、年下の社員が緊張して話をしている人を見たらどう思う?」と。
「あー、緊張しているなー、と思いますね。」
「それを見てお前、不愉快になるか?」
「いや、ほほえましいと思いますよ。頑張れ~って感じで。」
「緊張したお前もそう思われている、ってこと。別に不利にはならないし個性だから気にするな。」

と、大体こんな感じのやり取りでした。

要するに、緊張している自分がどう思われているか気になる
(というか悪く思われているんじゃないかと思ってしまう)
から緊張するのであって、想像以上に相手はそんなところ気にしていない、
ということです。

話の内容さえしっかりしていれば、上手く話せない、言葉に詰まる、噛む、なんて
いうのは全く悪いことではありません。

次回は、緊張ではなく「話すのが苦手」な人へのアドバイスをお送りする予定です。

2014_02
11
(Tue)10:00
ここ最近の中では「景気が良くなっている」「採用が改善している」と言われていますが、
まだまだ好景気、積極採用、という話にはなっていません。

いまだに「不景気だ」「就職難だ」という報道を目にしますが、
その雰囲気に何となく乗せられて根拠の無い不安や焦りを感じている人もいるのではないでしょうか?

確かに不景気になると企業は採用を絞ります。
ただ、現在の日本はもう20年ぐらいずっと不景気です。
私が就職活動をしていた2000年代前半も不景気で就職難と言われていました。

10年近くも就職難と言われていますが、本当に就職難なんでしょうか?
就職活動をする学生さん側から見ると採用は昔に比べて減っているので確かに就職難です。

しかし、企業側から見るとが人員整理をして、業務を効率化して人員が少なくても
昔と同じ業務ができるようになった、つまり採用が適正数になっただけではないでしょうか。

昔のように仕事ができる人もできない人も数を集めて仕事をこなすスタイルから
仕事ができる人だけを少数集めて仕事をこなすスタイルに変化した、ということだと思います。

即戦力になれる、と判断された学生さんには複数内定が出ますし、
戦力化に時間がかかる、と判断された学生さんにはなかなか内定が出ない、
ということです。

つまり、仕事のできる人(即戦力になれる人)、就職活動の段階では『仕事のできそうな人』であれば
内定を複数取ることが可能です。
実際、現在の就職活動においては「内定を複数とれる人」と「内定が取れない人」に二極化しています。

就職活動の場(もしくはその前)で一気に自分自身を成長させないと内定は取れないでしょう。

『就職難』という言葉に騙されないで下さい。
景気が悪いから、運が悪かった、などと人のせいにしている人に成長はありません。

「景気が悪くても自分に力があれば内定は取れる!」そう思って取り組んでください。

そして力をつけるにはどうしたら良いか?

そのためには、何も考えずに本のマネをするのではなく自分の頭を使って考える、
そして考えたことを実行して、振り返って改善して、また実行する」という試行錯誤
を繰り返すしかありません。自分で考えて何かを変えていくことが自分を成長させます。

商売の神様と呼ばれる松下幸之助さんは著書で「好景気よし、不景気尚よし」という
言葉を残しています。

就職活動は「自分を売り込むこと」と私は考えています。
不景気になると学生さんは会社から厳しく吟味されるようになり、自分を成長させることが求められます。
逆に言うと不景気というのは「成長のチャンス」です。

このブログを見てくれている皆さんはせめて『就職難』という言葉に踊らされず、
自分自身の成長の機会と捉えてしっかり就職活動に向き合っていってほしいと思います。
2014_02
10
(Mon)10:00
今日は企業研究について考えてみます。

私も就職活動をしてい時には『企業研究』って何して良いのかサッパリわかりませんでした。
企業のホームページを見て何となく解った気になったりしていましたが、
面接の話の中や志望理由の中で上手く使うことはできませんでした。

一体、企業研究とは何の為にするのでしょうか?

その前に、社会人になってBtoBの法人営業を担当するようになると、
訪問する企業のことを予め調べて訪問するのは当たり前です。

なぜそんなことをするのか?
それはズバリ『これから話をする相手と認識を合わせて話をしやすくするため』です。
ただし、調子よく話を合わせる、というわけではありません。

①仕事で忙しい時間を自分の為に割いて頂いているので、
  最低限聞かなくても解るようなことは調べて頭に入れてから訪問するのが社会人のマナーである

②お互いビジネスで忙しい訳ですから、相手の話の前提や背景を
  予め理解しておくことで話を短時間で済ませる

③予め調べた情報から経営課題や問題点を予測し、
  自社製品のどういう点にポイントを置いて売り込んでいくかを考える

というのが主な目的です。


どうです?就職活動も同じではないですか?

採用担当者は毎日何十人、何百人の学生さんと話をして対応していきます。
そんな中、何度も何度も聞かれているような質問を受けると「またか」と思われてしまいます。
逆に、調べられることは調べた上でもっと深い質問をすると「おっ」と思って引き付けられるわけです。

更に、企業の経営課題や戦略に対して自分のどういう点がどういう風に役に立つかを話せると
相手は「即戦力になりそう」と思うのではないでしょうか。

すごく簡単な例ですが、
内需中心の企業に留学経験を訴えても効果は薄いですし、
中国に拠点の無い企業に中国語の語学力をアピールしても響かない可能性が高いです。
(学生時代の経験や積極性という点は評価してもらえると思いますが。)

ではそうならないためにはどうするか?
やはり相手の企業のビジネスモデルや利益を上げている事業、これからの計画を調べておく
必要があります。

幸い、最近はホームページを持っている会社のほとんどで経営者のご挨拶が掲載されており、
経営方針などの話が出ています。また、中長期の経営計画が出ている場合もあります。
上場企業であれば有価証券報告書や決算短信などでも近況や事業別のトレンド等が
記載されています。

この辺りを当たり前にチェックしてそれに沿った話ができるようになると
採用担当者からのウケは良くなると思います。

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